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パンはパン専用のナイフでスライスすることをお勧めします。細くて長い刃にギザギザがついているものが一般的です。パンは押してスパッとスライスするのではなく、力を入れずに刃を大きく動かしてスライスします。大きく動かすには長く、細い方が適しています。それに、ギザギザのないシャープなナイフでは逆に刃がすべって、パンを押しつぶしてしまいます。具材をはさんだサンドイッチも、パン専用のナイフでスライスすると、きれいにスライスすることができます。

パンは焼いた後、熱が完全に冷めてからスライスすることが大原則です。熱気がこもっているうちにスライスすると、スライス面が粘ってくっつき合ってしまいます。
また、焼き上がった直後のパンは、中心の方に水分が多く、外側の方は乾燥状態で、これが冷えるとともに水分が移動して平均化していきます。水分が平均化する前にパンをスライスしてしまいますと、パンを上手にスライスすることができないだけでなく、パンのスライス面が変色したりすることもあります。


食パンをまっすぐスライスするコツは、下の面を手前に、側面を上にしてスライスすることです。つまり、パンを寝かせてスライスするわけです。これは、パンを焼くとどうしても底の方に水分がたまって、上の方が下より柔らかく仕上がるからで、かために焼き上がった下の面を手前にしてスライスした方が、ナイフを動かしやすく、つぶれにくく、まっすぐにもスライスしやすいのです。特にサンドイッチ用に薄くスライスする場合は、寝かせてスライスすると思った以上に上手く仕上がります。


サンドイッチ用に食パンをスライスするには、切り口をきれいにするためと、つくりやすいことから、1日くらいたった食パンを使った方がベターです。一方、フランスパンは時間が経つとかたくなりますので、焼きたてに近いものを使います。
パンの厚みは好みにもよりますが、サンドイッチの場合は、はさむ具によって変えます。トンカツやフィッシュフライなど、厚いものをはさむときは少々厚めに、レタスやきゅうり、ハムなど薄いものをはさむ場合には薄めにスライスするのがコツです。
サンドイッチは具材をはさんでからの切り方もポイントです。三角にカットしたり、台形にカットしたり、方法もいろいろですが、カットする前に、具材とパンをなじませるため、かたくしぼったぬれぶきんや、ラップで包んで軽いおもしをしてやると良いでしょう。

◆参考出典:「ふっくらパン話」(日本製粉編、東洋経済新聞社)
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