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食パン、フランスパンなど代表的なパンはどれもヨーロッパ生まれですが、実はパンの起源は、ヨーロッパではなく西アジアにあると言われています。約6,000年前のオリエント地方では、小麦粉を水で練り、石の上で平焼きしていました。これがパンの原型なのです。

それを発酵させて現在のパンのスタイルにたどりついたのが、古代エジプト人です。こねたまま焼き忘れていた生地を焼いてみると、ふんわりふくらんで美味しかった事がきっかけになり、「発酵した小麦は焼くと美味しい」ことを発見したのではないかと言われています。今から約4,000年前のことです。

一方、日本に初めてパンが伝わったのは16世紀半ば、ポルトガル人の漂着によるものでした。1549年、宣教師フランシスコザビエルらが、日本でもパン作りを始めましたが、幕府がキリスト教を禁止したことにより、長崎県の出島で西欧人のために細々と作られたに過ぎませんでした。その後、伊豆の代官江川太郎左衛門が長崎の料理人を呼び寄せてパン窯を作らせ、1842年4月12日に日本で初めての本格的なパン作りを始めました。

明治時代になると、政府の欧風政策にともなって食生活が変化し、パン食も普及していきました。食パンだけではなく、パンをおやつとして考えた菓子パン、特にあんパンは当時の人気商品となりました。

大正時代になると、現在のようなパン酵母を使ったパン作りが盛んになります。ちょうどその頃、1920年に敷島製パン株式会社は創業しました。

1945年以降、第二次世界大戦後の食料不足の中、配給された小麦粉を使って各家庭でパンを焼き、米の代用食とするようになりました。これがきっかけになり、主食としてのパンがますます普及していったのです。

そして現在、パン菓子小売店だけでなくスーパー、コンビニ等でも販売され、日本人のライフスタイルの変化に合わせた多種多様なパンが流通し、皆さんの食卓においしいパンが並ぶようになったのです。