食料自給率向上に
貢献するために

2007年、創業時の米騒動を彷彿とさせるような、世界的な食糧不安が広がっていた。また、かねてから日本の食料自給率は長期的に低下し、先進国の中でも低い水準にあった。「輸入に頼っていた小麦粉が今後も調達できるのか」危機感を持ち、小麦生産者や農業研究者と協力した「国産小麦のパンづくり」が始まる。

2013年に誕生した「Pascoゆめちから農場」

食料自給率比較

農林水産省調べ(カロリーベース)
※諸外国のデータは2013年時点、日本のデータは2018年

Pascoの国産小麦の小麦粉使用比率の推移

Pascoにおける年間小麦粉調達量に対する、国産小麦の小麦粉調達量の比率を算出。
※2014〜2018年は1月から12月末までの年間実績値、2019年は1月から8月末までの速報値。

「国産小麦」
プロジェクトストーリー

  • 発端

    • ・2008年、「日本の食料自給率の向上に貢献する」という盛田淳夫社長の決断のもと、国産小麦のパンづくりを宣言。
    • ・2008年、試作品の完成。国産の中力粉「ホクシン」と「北海261号」のブレンドにより、理想的な食パンを焼き上げることに成功。
    • ・2010年、農林水産省が承認した「ゆめちから」を実用化させる食品開発の国家プロジェクトに参画。
  • 開発

    • ・生産者との対話を重ね、日本の食料自給率向上へ貢献するという想いや今後も長く「ゆめちから」を使っていきたいという考えが伝わり、生産者が大量生産にコミット。
    • ・量産化に向け複数の部署で協力体制を築く。開発部門では発酵時間や焼き時間を調整、「ゆめちから」の特性を最大限に引き出すため小麦のブレンド比率について何度もテストを重ねる。
  • 発売

    • ・2012年、1カ月限定で「ゆめちから入り食パン」を発売。テスト販売用のパッケージは、金でプレミア感を出しつつ、日本を象徴するよう日の丸を彷彿とさせる赤を採用。
    • ・2013年「ゆめちから食パン」の通年販売開始。シンプルで存在感があり、上品さを印象付けることのできる黒のパッケージを採用。「ゆめちからブランロール」発売。北海道に「Pascoゆめちから農場」誕生。
    • ・2015年「超熟 国産小麦」、「ゆめちから入り塩バターパン」、「国産小麦のバウムクーヘン」などの菓子パン・菓子、「ゆめちから入りちぎりパン」発売。
    • ・2017年「窯焼きパスコ」シリーズ発売

さまざまな取り組み

  • 北海道のパートナーの
    みなさまとの連携

    国産小麦の小麦粉を使用したパンづくりを進めるためには、小麦の生産者をはじめ、国や地域の行政、流通関係者、研究者の方々とのパートナーシップが重要と考え、パートナーのみなさまとの対話を続けている。
    また、帯広畜産大学と包括連携協定を結び、国産の原材料を使ったパンの研究・開発を協働で行うほか、人材の育成や交流を図っている。

  • ゆめちから栽培研究プログラム

    「ゆめちから栽培研究プログラム」は(株)リバネスと協働で進めているプログラム。
    中高生が自ら国産小麦「ゆめちから」を栽培し、収穫した小麦でパンをつくる体験を通して、日頃食べているものがどのようにつくられたのかを意識し、人とのつながりの中で生きていることを学び、誰かのために行動できるきっかけにつなげることを目的として、2012年より毎年行なっている。

  • Pasco夢パン工房

    2013年7月、北海道の方々にPascoの国産小麦の取り組みを知っていただき、北海道産小麦のおいしさを伝えるべく、北海道産の小麦だけでつくったパンを扱うベーカリー「Pasco夢パン工房手稲店」をオープン。2018年には「Pasco夢パン工房野幌店」を開店。

    手稲店

    野幌店