超熟®でアレンジいろいろパン離乳食

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ママお助け!
短時間で離乳食が作れちゃう!便利な食材3選

赤ちゃんの成長にとって大切な離乳食。でも、忙しい中、毎食手作りするのは大変なことも。そこで、今回の記事では、離乳食作りに便利な3つの食材をご紹介します。手間いらずなのに栄養もきちんととれるママお助けのお手軽レシピも大公開! 早速チェックしてみましょう。

教えてくれたのは…

中村美穂先生(管理栄養士):保育園栄養士として、乳幼児の食事作りや食育活動に従事。現在は離乳食教室を定期的に開催。2人の男の子のママ。「おいしい楽しい食時間

1、食パン

自然な甘みで赤ちゃんが受け入れやすい。
手づかみ食べにも

食パンは、母乳やミルクに近い自然な甘みがあり、赤ちゃんが受け入れやすい味。ふんわり・しっとり・なめらかな食感で、口の中で唾液(だえき)と一緒に溶けるから、赤ちゃんも飲み込みやすい食材です。また、米がゆに比べてべたつかないので、とくに9~11ヵ月以降からの「自分で食べる力を育てる」ための手づかみ食べの練習に最適です。 栄養面では、エネルギー源となる糖質がとれます。とくに小食の子には、食べやすさを考慮すると効率よく栄養補給ができる食材といえます。

※離乳食では、卵やバター、生クリームなどを含まない脂質が少なめのプレーンな食パンを、ミミを取り除いて使いましょう。

2、かぼちゃ

赤ちゃんが好む味。
パサつきがちな肉や魚も飲み込みやすく

加熱すると甘みがあり、赤ちゃんが好む味。なめらかでとろみがあるので、パサつきがちな肉や魚などと混ぜると飲み込みやすくなります。また、電子レンジ加熱で簡単に早くやわらかくなる、裏ごしも手早くできてなめらかにしやすい、でんぷん質が多いため冷凍しやすい、市販の冷凍かぼちゃも便利など、忙しいママにぴったり。 栄養面では、抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eをバランスよく含み、糖質も多く、栄養価が高い食材です。適度に食物繊維を含むので、便秘予防にも。タンパク質も含み、体内のタンパク質の合成に関与し、貧血予防に有効な葉酸も含まれます。

※7〜8ヵ月ごろまでは、かぼちゃは皮を除いて使います。

3、絹ごし豆腐

淡泊な味でほかの食材と合わせやすい。
舌ですりつぶす練習にも最適

タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミンB1など成長期に欠かせない栄養素をバランスよく含む大豆食品。淡泊な味でほかの食材と合わせやすい上、水分が多く、やわらかくなめらかな食感で、パサつきがちな魚や野菜なども飲み込みやすくなります。7〜8ヵ月ごろ、固形物を舌ですりつぶして飲み込む練習をするのにも最適です。加熱するだけですぐ与えられる、調理の手間が少ない、開封前なら保存期間も長いなど、使いやすさも魅力です。

便利な食材を使ったレシピをご紹介

離乳食作りのお約束

※レシピは1回分が基本です。
※離乳食の材料は、厚生労働省策定の「授乳・離乳の支援ガイド」を目安に、作りやすい分量にしています。赤ちゃんの食べる量、食べられるかたさなどは個人差がありますから、その子に合ったペースで進めましょう。計量は大さじ1=15ml、小さじ1=5mlが基本です。
※水の量は目安です。仕上がりの水分が少なく食べにくい場合は、水分をたして再度短時間加熱して調節してください。
※初めての食材を与えるときは食物(しょくもつ)アレルギーに注意をして、ほかの食材とは混ぜずに単品でごく少量ずつ与えるのが基本です。
※電子レンジは600Wが基準です。電子レンジが600W以外のワット数の場合、加熱時間はメーカーにお問い合わせください。電子レンジは機種により加熱時間が違います。初めはレシピより短い時間で加熱し、様子を見ながら加熱時間を調節しましょう。また、電子レンジを使う際は、広口の耐熱容器に入れて水分を加え、ふんわりとラップをかけて加熱することを前提としています。
※だし汁は手作りかベビーフードを使ってください。

すりおろしにんじんのパンがゆ5〜6ヵ月ごろ(離乳初期)

にんじんの甘みが出て、色もきれいなパンがゆ。タンパク質、ビタミン・ミネラルの豊富なきな粉を混ぜれば風味がアップ!

材料

食パン(8枚スライス)…1/4枚
にんじん(すりおろしたもの)…小さじ1
水…大さじ3
きな粉…少々(※きな粉はなくてもOK)

作り方

  1. ① 食パンはミミを取り除いて小さくちぎり、にんじん、水と一緒に耐熱容器に入れて軽く混ぜる。ラップをかけて600Wの電子レンジで約30秒加熱する
  2. ② すり鉢で①をなめらかにすりつぶす
  3. ③ ②を器に盛り、きな粉をかける

鶏肉入りかぼちゃマッシュ7〜8ヵ月ごろ(離乳中期)

鶏ひき肉は、水と片栗粉を混ぜてから加熱するのがコツ。かぼちゃのとろみと甘みも加わり、お肉が食べやすくなります。

材料

鶏ひき肉(むね)…小さじ1
かぼちゃ…2cm角2個
水…大さじ1
片栗粉…ひとつまみ

作り方

  1. ① 耐熱容器に鶏ひき肉、水、片栗粉を入れて混ぜる
  2. ② ①の上に、1cm四方の薄切りにしたかぼちゃをのせ、ラップをかけて600 Wの電子レンジで約1分30秒加熱する
  3. ③ すり鉢に②を入れ、鶏ひき肉とかぼちゃをすりつぶしながら混ぜる

豆腐としらす干しのあんかけそうめん9〜11ヵ月ごろ(離乳後期)

薄くとろみをつけたあんで具をまとめた、食べやすいメニュー。しらす干しのだしもおいしさのポイントです。※そうめんは塩けがあるので、ゆでて流水でよく洗い、水けをきりましょう。

材料

にんじん…2cm厚さの輪切り1個
しらす干し…小さじ2 豆腐(絹ごし)…2cm角3個
そうめん…20g
A[だし汁…大さじ2、片栗粉…小さじ1/4、しょうゆ…少々]

作り方

  1. ① にんじんは5mm角に、しらす干しは茶こしに入れ、熱湯を回しかけて塩抜きしたあと、粗みじん切りにする。豆腐は5~7mm角に切る
  2. ② にんじんをたっぷりの水でやわらかくゆで、1cm長さに折ったそうめんを入れて、やわらかくなるまでゆでる。ざるに上げ、にんじんを皿にわけたら、そうめんをしっかり水洗いして水けをきる
  3. ③ 小鍋にAを入れて混ぜ、①のしらす干しと豆腐を加え、とろみがつくまで煮る
  4. ④ ②のにんじんとそうめんを器に盛り、③をかける

ツナとキャベツのピザトースト1才〜1才6ヵ月ごろ(離乳完了期)

ツナとキャベツ、トマトケチャップを電子レンジで加熱したソースが食べやすさのポイント。手づかみ食べにもおすすめです。

材料

食パン(8枚スライス)…1枚
ツナ(水煮缶・食塩不使用)…大さじ1
ツナ水煮缶の汁…小さじ1
キャベツ(葉先)…1/2枚
トマトケチャップ…小さじ2
ピザ用チーズ…大さじ1と1/2

作り方

  1. ① 耐熱容器にツナ水煮缶、ツナ水煮缶の汁、みじん切りにしたキャベツ、トマトケチャップを入れて混ぜ、ラップをかけて600Wの電子レンジで約1分加熱する
  2. ② 食パンはミミを取り除いて①を塗り広げて、ピザ用チーズをこまかくちぎりながらのせる
  3. ③ トースターでチーズが溶けるまで約4分焼き、食べやすい大きさに切る

赤ちゃんの成長を支える毎日の離乳食。手軽に作れるレシピを知っておくと、気持ちに余裕が生まれて、ストレスなく続けられそうですね。