
赤ちゃんの口や歯、消化機能の発育・発達に合わせて、形状やかたさを少しずつステップアップさせていく離乳食。離乳後期になると、カットすればそのまま食パンやロールパンも食べられるようになりますが、それまであげていた「パンがゆ」に比べると食感の変化が大きいように感じられることも。中期から後期の移行期にはどのような点に注意して、どんな離乳食をあげればよいのでしょうか。おすすめレシピと併せて管理栄養士が解説します。
離乳中期から後期にかけて、離乳食のステップアップに悩むという声が寄せられています。
たしかに1日3回食になったからといって、赤ちゃんが急にいろんなものを食べられるわけではありませんよね。何を目安にして後期食に移行していけばいいのでしょうか?管理栄養士の植草先生に聞いてみましょう。
「口の中の動きを目安にします。離乳中期では、舌を前後だけでなく上下にも動かせるようになり、舌で食べ物を上あごに押し付けてつぶすことができます。食べ物の形状の違いに応じて、口の動かし方を変えながら食べられるようになるんです。
離乳後期になると、舌を前後、上下に加え、左右にも動かせるようになるので、舌でつぶせないものは、歯ぐきでつぶして食べることができます。」
頬の動きがポイントです。離乳中期のころはモグモグしているとき、左右の頬が同時に動きますが、離乳後期になると左右どちらかの頬と唇がモグモグと動いて、歯ぐきで噛んでいる様子がわかると思います。
とはいえ、口の発達も徐々に進んでいくものです。食べるときに歯ぐきを使っているのか、様子を見ながら少しずつメニューの水分量を減らして、かたさを変えていくといいでしょう。

はい。手づかみ食べも始まりますから、ゆで野菜、卵焼き、おやきなど少しずつ大人の食事に近いメニューも出てきます。ただ先ほどもお話したように、後期になったからといって急にかたさのあるものを出しても食べられないことがあります。その場合は、徐々に移行させていくといいですよ。
パンが便利ではないでしょうか? 繊維状になっていてやわらかく、唾液と混ざりやすいので、離乳後期になればスティック状にカットした食パンも食べられることが多いと思います。
ただ離乳食の進み具合は個人差が大きく、赤ちゃんのご機嫌にも左右されるもの。いきなりパンがゆからパンそのものに進むのが難しいときは、パンを角切りにしてスープで煮込んだりミルクに浸して焼いたりして、食べやすく工夫してみるといいでしょう。食べ具合を見ながら徐々に水分を減らしてみれば、パンがゆからスムーズに移行できます。
赤ちゃんがある日突然パンを食べない、ということもありますが、そんなときはミルクに浸してみると舌触りが変わって食べてくれる場合も。臨機応変にかたさを変えられるのもパンのメリットです。
【離乳中・後期】コーンポタージュのひたパン
パンがゆからステップアップしたメニュー。中期の後半からあげられます。パンの量やかたさは赤ちゃんに合わせて調整しましょう。

| 超熟8枚スライス | 1/2枚~2/3枚 |
|---|---|
| 鶏ささみ | 8g |
| 玉ねぎ | 1cm幅のくし切り1個 |
| コーン(ホール缶) | 大さじ1 |
| 無塩バター | 小さじ1/2 |
| 水 | 100ml |
| 牛乳 | 40ml |
STEP1
超熟はミミを取り除き、5mm角に切る。鶏ささみは筋を取り除き、細かく切る。玉ねぎはみじん切りにする。
STEP2
鍋に無塩バターを溶かし、鶏ささみ、玉ねぎ、コーンを入れ、鶏ささみに火が通るまで中火で炒める。
STEP3
水を加え、具材がやわらかくなるまで弱火~中火で煮る。
STEP4
③をハンドブレンダーでなめらかになるまでかくはんし、こしてとうもろこしの皮を取り除く。
STEP5
④を鍋に戻し入れ、牛乳を加え、弱火~中火で温める。
STEP6
①の超熟を加え、赤ちゃんに合わせたやわらかさになるように弱火~中火で1~2分煮る。
【離乳後期】きな粉ミルクトースト
手づかみで食べられるメニューです。食パンを使う場合は、ミミを取り除いた8枚スライスの2/3枚を3cm幅×4cmの長さ程度にカットしてください。

| 超熟ロール | 1/2本(中央部分) |
|---|---|
| 牛乳 | 50ml |
| 無塩バター | 小さじ1/2 |
| きな粉 | 少々 |
STEP1
超熟ロールは中央部分を約1cm幅に切り、5切れ用意する。
STEP2
バットに牛乳を入れ、ロールパンを浸す。
STEP3
フライパンにバターを溶かし、②を並べ、両面に焼き色をつける。
STEP4
焼き上がった③を器に盛り、きな粉を振りかける。
かたさや形状が変えやすいパンは離乳食に欠かせない便利食材。余ったらママ・パパがおいしく食べられるのもポイントです。移行期をラクに乗り切るために、買い置きしておくと安心かもしれませんね。
【取材協力・監修】植草真奈美先生:管理栄養士
体育大学卒業後、保育園で栄養士として離乳食や乳幼児食、アレルギー食など子どもたちの食に携わる。 その後大手料理教室へ。本社商品開発部を経てヘルスケア事業部の立ち上げに従事。妊活食、離乳食のセミナー企画・運営や全国のスタジオで行う妊婦食、離乳食レッスンの制作、講師指導など、妊活~妊娠、出産、離乳食の事業を中心に担当する。 2016 年に独立。現在は「その想いを、おいしいに」をコンセプトに、管理栄養士としての視点を生かしたレシピ開発やベビーフードなどのレトルト食品、冷凍ミールの商品開発を手がけるほか、オリンピック代表選手をはじめ、日本トップレベルのアスリートの栄養管理も担当。
※この記事はベビーカレンダーから引用しています。