History Pascoの国産小麦のあゆみ

2005

国産小麦「春よ恋」の小麦粉を100%使用したパン「国産小麦使用バゲット」を発売

2008

国産小麦のパンづくりを宣言

国産⼩⻨への
想いをひとつに。
2009

農研機構北海道農業研究センターが13年かけて開発した小麦が優良品種に認定され「ゆめちから」として品種登録

⻑年の研究から
⽣まれた夢の⼩⻨。
2010

農林水産省が立ち上げた“ゆめちから” を実用化させる食品開発プロジェクトに参画

2012

「ゆめちから入り食パン」を期間限定で発売

おいしい国産⼩⻨の
パンを食卓へ。
2013

「ゆめちからブランロール」発売

北海道産の小麦と原材料にこだわった北海道初の直営店「Pasco夢パン工房手稲店」を札幌市にオープン

北海道に「Pascoゆめちから農場」誕生

⽇本の⾷の未来を
⽀えるために。
2014

国産小麦による食料自給率向上活動で、「フード・アクション・ニッポンアワード2014優秀賞」を受賞

国産小麦のパンづくりへの想いと取り組みをまとめた書籍「ゆめのちから~食の未来を変えるパン~」発刊

2015

「ゆめちから入り 塩バターパン」発売

「国産小麦のバウムクーヘン」など素材にこだわった菓子パン・菓子などを発売

「超熟 国産小麦」発売

「ゆめちから入りちぎりパン」発売

「ゆめちから入り 塩バターパン」が
「フード・アクション・ニッポンアワード2015優秀賞」を受賞

※パッケージは発売当初のものです。
※パッケージは発売当初のものです。
2017

「ゆめちから小麦と米粉のロール」発売

2018

北海道江別市のJA道央との共同施設「ゆめちからテラス」内に「Pasco夢パン工房野幌店」をオープン

「窯焼きパスコ 国産小麦のバゲット」発売

おいしさのために
積み重なる⼯夫と研究。
2020

「国産小麦」シリーズをリニューアル

創業100周年記念商品発売

「国産小麦」の小麦粉を使った「さくふわさくらん」
「国産小麦」の小麦粉を使った「さくふわさくらん」
2023

「国産小麦」シリーズをリニューアル

 
※パッケージは発売当初のものです。
※パッケージは発売当初のものです。

国産⼩⻨への想いを
ひとつに。

「国産小麦」でおいしいパンをつくりたい。その想いから、2005年に国産⼩⻨「春よ恋」の小麦粉を100%使⽤したパンを発売しました。しかし、⽣産事情により⼗分な量の⼩⻨を確保できず、やむなく配合を変更。国産⼩⻨のパンを継続してお届けするためには、小麦の⽣産量を増やす必要があったのです。
当時、⽇本ではパン⽤の⼩⻨がほとんど栽培されておらず、安⼼して⼩⻨づくりをはじめてもらうため、北海道の行政、製粉業者、生産者のもとを何度も訪ね、「国産小麦のパンをつくり、多くの方々に食べていただくことで、食料自給率向上に貢献したい」という想いを伝えました。⽣産者の⽅々との信頼関係の構築からPascoの挑戦ははじまりました。

⻑年の研究から⽣まれた
夢の⼩⻨「ゆめちから」。

⼩⻨栽培は乾燥地帯に適しているため、⽇本の気候は栽培に向かないと⾔われていましたが、北海道の⾵⼟は条件的にやや有利なため、農研機構北海道農業研究センターではパン⽤⼩⻨の品種改良が進められていました。
⼩⻨の開発・研究では、幾通りもの品種を交配させ、その特性を安定させるため時間をかけて育成します。1年に試せる組み合わせは約50通り。失敗する⽅が多いくらい、気の遠くなる研究です。 世界各地の⼩⻨から優れた品種を探し、交配を続けること20年。育てやすく、たくさん獲れて、加⼯しやすく、そしておいしい。小麦の新品種「ゆめちから」が誕⽣しました。
農研機構 北海道農業研究センター
(左から)上席研究員(中課題推進副責任者)田引 正氏、主任研究員(博士)長澤 幸一氏
 ※肩書は2013年7月当時のもの

おいしい国産⼩⻨のパンを
もっと食卓へ。 —「ゆめちから入り食パン」開発秘話 —

ゆめちから⼊り⾷パンは、1ヶ⽉限定で販売されました。
国産小麦「ゆめちから」はたんぱく質を多く含み、「もっちり感」がでますが、「ゆめちから」の小麦粉だけでは弾力が強すぎてしまいます。そのため他の小麦粉もブレンドし、⽐率を何度も⾒直しながらバランスを追及。もっちりしっとりとした理想の食感の食パンを完成させました。
しかし、⽣産量が少ない国産⼩⻨を使ったパンは、輸⼊⼩⻨のパンの約2倍の値段。おいしいという評価はいただきつつも、「毎⽇⾷べるものとしては値段が⾼い」と正直なコメントをいただきました。

それからも、北海道の小麦生産者の方々に、食料自給率向上へ貢献したい、「ゆめちから」を使っていきたいという考えを伝え続けたことで「ゆめちから」栽培に理解いただけるようになり、小麦生産量が増え、通年販売へ。価格を抑えお届けできるようになりました。

⽇本の⾷の未来を
⽀えるために。

小麦は雨風に弱く病気のリスクが大きいこともあり、日本であまり作られていませんでしたが、「ゆめちから」は弱点を克服し、“食料自給率向上”というテーマも持つ品種です。生産者からは、「日本の食料自給率を考えることは、子どもや孫に何を食べさせてあげたいかにつながる」という声も。育てた小麦がパンになって、たくさんの人の「おいしい」につながることが生産者のみなさんの喜びになっています。
有限会社 道下広長農場 道下 公浩氏

おいしさのために
積み重なる⼯夫と研究。

食卓パン、菓子パン、惣菜パン、菓子。それぞれの商品を開発するたびに、ベストな⾷感や⾵味を求め、国産⼩⻨のブレンド⽐率、製法など工夫と研究を重ねています。 2018年には、北海道の帯広畜産⼤学との共同研究から、「ゆめちから乳酸菌®」という菌株を取得。製パン・製菓に有⽤なオリジナル乳酸菌として、おいしいパンづくりへの活用を進めています。
帯広畜産大学大学院 研究室にて