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トップコミットメントこれからの100年に向けて(後編)

これからの100年に向けて

後編

3.信頼を得るための要

私は就職活動の際に、Pascoが「Always Basics※1」という指針を掲げていることに感銘を受けました。自分なりに「Always Basics」を二つ挙げるなら、健康と思いやりだと考えております。健康でなければその1日を頑張ろうと思えないし、人に優しくしようという気持ちの余裕もできません。また、自分がどのように動いたら職場のみんなが働きやすいかを考えたり、どのようなものをつくったらお客さまが喜ぶかを考えたりするなど、思いやりをもって相手がどう思うか考えながら行動するよう努めています。
Pascoが創業した頃も食糧難がありましたが、その後も災害のたびに困難を乗り越えるための役割を果たしてきました。社会的に厳しい今だからこそ、「Always Basics」の指針を持つPascoができること、すべきことは何でしょうか?

生地状態に合わせて給水量の調節など自分で判断する部分も多い 生地状態に合わせて給水量の調節など自分で判断する部分も多い
  • ※1 Always Basics:日々のパンづくりの中で大切にしていく指針。「基本」を大切にすること、「お客さま視点」「イノベーション(創意工夫)」の3つのポイントから成る。詳細はCSR報告書2014に記載。

コロナ禍で非常事態宣言が出され、世の中は一挙に不安な状況に陥りました。社会が止まり、事業も止まってしまうのは大きな脅威です。たとえば、マスクやトイレットペーパー、消毒液など、売り場からさまざまな物が消えたことがありました。そのようなときであっても、パン売り場は毎日途切れることなく、いつも通りにパンが並んでいる。このような日常の風景をPascoが支えたことは、大きな意味があったと思います。人々の日常生活をPascoがきちんとサポートし続けることで社会的責任を果たす。社員のみなさんは、それぞれの立場で仕事を続けていくことが、いわば社会の“インフラ”としての役割の一端を担っていることに、誇りと責任を持ってください。

日々の仕事を続けることにより私も貢献できていたんだなと、今、実感できてうれしく感じています。
私は製造の現場で働く中で、Pascoが「Always Basics」のポイントの一つである「基本」を大切にしていると感じていますが、社長にとっての「Always Basics」はどのようなものですか?

北海道の国産小麦生産者のみなさんと盛田社長(前列右) 北海道の国産小麦生産者のみなさんと盛田社長(前列右)2014年7月撮影

創業の理念を見失わないことです。また、未来を思い描くことも大切です。10年・20年後、自分はどうありたいのか、あるべき姿を思い描く「バックキャスティング※2」の発想をすることで、今、何をすべきか見えてきます。未来を見通すための洞察力を磨くには、五感を研ぎ澄まし、知識や経験を深めておかなければなりません。
私が社長に就任してから一番達成感を感じたことは、国産小麦のプロジェクトです。これは食料自給率向上に向けた長い時間軸の取り組みで、現在進行形で続けています。今から約12年前に、全国紙の記者からインタビューを受け、そのときに「社長の10年後のビジョンは何ですか」と聞かれたのです。当時、2007年頃から世界的に穀物相場が急騰していました。その頃は、パン用の小麦粉はほぼ100%が北米産の小麦粉だったので、食糧不安を感じる状況でした。そこでインタビューでは、「研究機関と一緒に日本の気候風土に適したパン用の小麦をつくり、食糧不安の解消に少しでも貢献したい」と答えました。その後、新しい国産小麦の開発に携わる研究者との出会いがありました。その小麦でパンをつくって試食したところとても素晴らしかったので、ぜひこの小麦を育て広めたいと思いました。それから生産者の方々にお会いし、「この小麦を北海道で生産してもらえれば、Pascoは責任をもってそれを使います」と話し、行政には「ぜひ北海道庁にも支援してほしい」とお願いしてパートナーシップを築いてきました。こうして生まれたのが「超熟 国産小麦」や「国産小麦シリーズ」です。

  • ※2 バックキャスティング:あるべき将来を定義した上で、それを実現するための計画を策定する方法

今、Pascoの商品をもっとたくさんの人に知ってもらって、食べてもらうための仕事がしたいなと考えています。それが私の思い描く未来の姿です。私の実家の食卓にはいつもPascoの商品が置いてあって、自分が実家を離れてからその光景を思い出すと温かい気持ちになるこの感覚が好きです。そういう人が増えてほしいなという気持ちがあるためです。

4.チャレンジが可能性を創出する

私は包装エリアでお客さまにパンをお届けする前の最後の工程を担当しており、その点を特に意識し、責任を感じながら仕事をしています。社長は日頃、何を意識して仕事をしているのでしょうか?

やはり事業の持続的な発展です。平時でも持続性を脅かすようなことが起きていないかは常に気にしています。たとえば今回のコロナ禍では製造現場に欠かせないマスクの調達について考えていました。世の中の動きや社会の常識から、会社の取り組みがずれていないかは常に意識しています。世の中の動きを感じ取るためには自分で見たり聞いたりすることも大事なので、今期代表幹事を務めている中部経済同友会でもできるだけ多くの人と交流し、視野を広げることにも努めています。

ラインのスピードに遅れないよう、商品をしっかりチェックする ラインのスピードに遅れないよう、商品をしっかりチェックする

私は製造現場での品質管理や廃棄ロスの削減にチャレンジしたいと考えています。でき上がった製品を毎日見ている担当として、なるべく廃棄を減らし、一定の品質でつくれるようになればもっと生産数を上げることができ、より多くのお客さまに製品を届けられると思っているからです。社長にとってのチャレンジ精神とは何でしょうか?

チャレンジ精神を持つためには、好奇心が大事だと思います。好奇心を失うと、チャレンジする気持ちも起こらないと思いますし、失敗が怖い気持ちはやっぱりあると思います。だから大きく事を構えるのではなく、ちょっとだけ新しいことをやってみる。小さな失敗や成功体験を積み重ねていくことがすごく大事です。

インタビューを終えて:一人ひとりにとっての新経営理念

それぞれが担当する商品に対して、誇りと愛情をもって営業活動や製造に携わっています それぞれが担当する商品に対して、誇りと愛情をもって営業活動や製造に携わっています

最後にこの新経営理念のもとで、次のPascoを担っていくみなさんの想いを聞かせてください。

今後、どのようなものが求められ、どのような世の中になるのか、それに対してどのような貢献ができるのかを考えていくことが重要だと感じました。その1つである国産小麦の取り組みについて、社長の強い想いも再認識しましたし、営業として商品だけでなく活動自体について広く伝えていけたらと思っています。

パンを届け続けることが社会貢献になっていたということは、私の中でも響いています。営業として、普段は利益や数字を意識することが多いですが、貢献できることが働きがいになるのだと身にしみて感じました。

パンづくりに携わる自分の仕事が社会への貢献につながっていることを実感できて、創業の理念に基づいて働けていたことに誇りを感じました。これからは未来を思い描きながら、少しずつ新しい挑戦に取り組んでいきたいです。

今まで漠然としていた経営理念が明確になり、特にコロナ禍においてPascoとして果たすべき役割がわかり、今行っている仕事により誇りと責任を感じました。これからは「観察力」を意識して、世の中の変化にも目を向けていけたらと思います。

創業100周年という大事なときにこの場で語り合い、若手社員のみなさんにも新経営理念をしっかりと受け止め、理解してもらえたと感じましたし、それぞれの職場で実践しようという意欲も伝わってきました。これからも仕事に励んでもらえると思うと、頼もしく感じます。