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業務用「冷凍菓子パン」とは?仕込み負担と食品ロスを抑える方法を解説

あんぱんやクリームパン、デニッシュなどの菓子パンは、集客力が高い一方で、製造や在庫管理の負担が大きい商品でもあります。人手不足や原材料価格の高騰が続くなか、従来の製造方法に限界を感じている現場も少なくありません。

そうした課題に対する一つの選択肢が、業務用の冷凍菓子パンの活用です。

この記事では、菓子パンを取り巻く背景を整理したうえで、冷凍菓子パンを仕入れることで現場がどのように変わるのかを解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.菓子パンの歴史
  2. 2.菓子パンはメニューとして扱いにくい?
  3. 3.業務用冷凍パンを仕入れるという選択肢
  4. 4.冷凍菓子パンの導入で現場の作業が変わる
  5. 5.悩み別に見る冷凍菓子パンの活用シーン
    1. 5.1.①種類を増やしたいが仕込みを増やせない現場
    2. 5.2.②品質を安定させたい現場
    3. 5.3.③販売数が読めず廃棄を減らしたい現場
  6. 6.冷凍パンの種類と選び方。生地タイプか焼成後タイプか
    1. 6.1.冷凍パン生地(菓子パン・デニッシュなど)
    2. 6.2.焼成後冷凍パン(スイーツ、食事パンなど)
  7. 7.まとめ

菓子パンの歴史

日本の菓子パンは、明治時代に西洋のパン文化と、日本人に親しまれてきた和菓子の素材が結びついたことから発展してきました。

多くの人に親しまれているあんぱんは、木村屋總本店の創業者が和菓子の酒まんじゅうから着想を得て考案し、1875年に明治天皇に献上されたことで大衆に広まりました。その後、あんやジャム、クリームといった甘い具材を用いた菓子パンが広まり、おやつや軽食として定着していきます。

昭和期に入ると、製パン技術や流通網が発達し、菓子パンはより身近な存在になりました。生活様式の変化や消費者ニーズの多様化により、フレーバーや形状、サイズのバリエーションは年々増加し、現在では多くの種類の菓子パンが市場に並んでいます。

出典:政府広報オンライン『西洋と日本の文化が融合して生まれた「あんぱん」

菓子パンはメニューとして扱いにくい?

菓子パンは、味や見た目のバリエーションが豊富で、消費者にとって選ぶ楽しさのある魅力的な商品です。一方で、運用面ではさまざまな課題を抱えやすいメニューでもあります。販売現場では、作業負担や品質管理、在庫調整などに悩むケースが少なくありません。

菓子パンは、フィリングの準備や包餡、成形、焼成など工程が多く、製造負荷が高くなりがちです。特に、クリームパンやあんぱんのように包餡作業を伴う商品は、一定の技術を要するため、初心者スタッフには作業が難しく、仕上がりにばらつきが出やすい傾向があります。

また、種類を増やすほど、仕込みや在庫管理が複雑になり、売れ残りの調整も難しくなります。担当者の技術や経験に左右されやすく、品質が安定しにくい点も課題として挙げられます。

業務用冷凍パンを仕入れるという選択肢

作業負担や在庫調整といった課題の解決策として、業務用冷凍パンを取り入れる考え方が、ベーカリーや飲食店を中心に広がっています。人手不足や仕込み負担、食品ロスを軽減しながら、必要な分だけを用意できる点が評価されています。

業務用冷凍パンには、大きく分けて「冷凍パン生地」と「焼成後冷凍パン」の2種類があります。冷凍パン生地は、解凍後に発酵や焼成を行うタイプで、焼き立て感を演出しやすいのが特長です。一方、焼成後冷凍パンは、すでに焼き上げられており、解凍やリベイクのみで提供できます。

業務用冷凍パンは、作るタイミングと売るタイミングを分けて考えられる点がメリットです。必要な分だけを解凍・焼成することで過剰生産を防ぎやすく、在庫管理の負担軽減や食品ロスの抑制につながります。

冷凍菓子パンの導入で現場の作業が変わる

冷凍菓子パンを導入すると、製造工程の一部を省略でき、現場の作業フローを簡素化できます。仕込みや成形にかかる時間が短縮され、少人数でも安定した提供が可能になります。

これまで毎日行っていた包餡や成形といった工程は、技術や経験が必要で、作業者によって仕上がりに差が出やすい作業です。冷凍菓子パンは、こうした工程があらかじめ完了した状態で供給されるため、担当者を選ばず、品質を一定に保ちやすくなります。

さらに、定番商品に加えて季節限定商品や新商品を追加しやすくなる点も特長です。新たな仕込み工程を増やさずに商品数を拡充できるため、売場の入れ替えやトレンド対応を計画的に行えます。

悩み別に見る冷凍菓子パンの活用シーン

冷凍菓子パンは、仕込み負担や品質管理、在庫調整といった現場の課題に応じて柔軟に活用できます。ここでは、悩み別の活用シーンを紹介します。

①種類を増やしたいが仕込みを増やせない現場

冷凍菓子パンを活用することで、定番商品に加えて新たな菓子パンを追加しやすくなります。包餡や成形などの工程が完了した商品を使えば、仕込み作業を増やさずに品目数を拡充できます。

期間限定フレーバーや地域向け商品も、小ロットから導入できるため、製造負荷を抑えつつ、売場に変化を持たせることが可能です。結果として、需要を見極めながら商品展開を行いやすくなります。

なお、Pascoでは、定番商品から季節に応じた期間限定商品が随時発売されており、手軽にアイテム数を増やすことが可能です。季節感を感じられる商品はもちろんのこと、市場で流行している商品の提供が可能です。

②品質を安定させたい現場

冷凍菓子パンは製造工程が標準化されているため、作業者や提供タイミングによる品質差を抑えやすくなります。パン生地を急速冷凍する技術の進化により、解凍やリベイク後も香りや食感を保ちやすい商品が増えています。

担当者が変わっても、味や見た目のばらつきを抑えやすく、一定の品質水準を維持しやすくなります。これは、提供品質を重視する店舗にとって重要なポイントです。

③販売数が読めず廃棄を減らしたい現場

来店数や売れ行きの予測が難しい業態において、冷凍菓子パンは在庫調整がしやすい商品です。事前に大量生産する必要がなく、売れ行きの状況に応じて解凍・リベイクすることで対応できます。

天候やイベントによる需要変動にも対応しやすく、小ロットでの運用が可能なため、作りすぎによる廃棄の削減につながります。

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冷凍パンの種類と選び方。生地タイプか焼成後タイプか

冷凍菓子パンを選ぶ際は、店舗の条件に合ったタイプを見極めることが重要です。冷凍パンは大きく分けて「冷凍パン生地」と「焼成後冷凍パン」があります。

ここでは、冷凍パン生地・焼成後冷凍パンの特長と、Pascoで人気の冷凍菓子パンを紹介します。

冷凍パン生地(菓子パン・デニッシュなど)

冷凍パン生地は、解凍後に発酵・焼成を行う商品です。店内で焼き上げて提供するため、焼き立ての香りや食感を生かした販売が可能です。焼成のタイミングを調整できるため、ピーク時間に合わせた提供もしやすくなります。

ベーカリーや、焼き立て提供を強みにしたカフェなどでは、出来立て感を訴求しやすく、他店との差別化につなげやすい選択肢です。例えば、クリームパンaや十勝あんぱんaなどは包餡作業が不要です。

クリームパンa:

クリームパンa

生乳のコクとバニラシードの風味を生かしたカスタードクリームを、発酵種を使用したパン生地で包んでいます。ブランド卵「森のたまご」を使用しています。

クリームパンaの詳細はこちら

十勝あんぱんa:

十勝あんぱんa

十勝産えりも小豆を使用した、風味豊かな粒餡を、発酵種を使用したパン生地で包んでいます。

十勝あんぱんaの詳細はこちら

焼成後冷凍パン(スイーツ、食事パンなど)

焼成後冷凍パンは、すでに焼き上げられた状態で冷凍されています。焼成工程が不要なため、解凍後にひと手間アレンジするだけで簡単に提供できます。

人員が限られる施設やキッチンカーなどでは、安定した品質を保ちながらスピーディーに提供でき、安定した運用につながります。

例えば、B国産小麦の黒糖レーズン蒸しパンや国産小麦の紅茶シフォンケーキなどは、解凍するだけで提供することが可能です。

B国産小麦の黒糖レーズン蒸しパン:

B国産小麦の黒糖レーズン蒸しパン

国産小麦の小麦粉を使用し、三温糖と沖縄黒糖入りの黒糖蜜を配合した生地に、カリフォルニアレーズンをトッピングした蒸しパンです。

B国産小麦の黒糖レーズン蒸しパンの詳細はこちら

国産小麦の紅茶シフォンケーキ:

国産小麦の紅茶シフォンケーキ

国産小麦の小麦粉を使用し、ふんわり焼き上げたアールグレイ茶葉入りのシフォンケーキです。ミルクホイップクリームを入れました。

国産小麦の紅茶シフォンケーキの詳細はこちら

また、焼成ミニクロワッサンaやBパノラマロールに、クリームやフルーツなどをはさむことで、手軽にオリジナリティのある菓子パンを展開することができます。

焼成ミニクロワッサンa:

焼成ミニクロワッサンa

発酵バター入りマーガリンを練り込んだ、風味豊かなミニクロワッサンです。

焼成ミニクロワッサンaの詳細はこちら

Bパノラマロール:

ティラミス風ロール

くちどけの良いしっとりとしたロールパンです。そのままでも、具材をはさんでも使いやすい、シンプルな味わいです。

Bパノラマロールの詳細はこちら

まとめ

この記事では、菓子パンの歴史や冷凍菓子パンの活用について、次のように解説しました。

  • 菓子パンの歴史

  • 菓子パンはメニューとして扱いにくい?

  • 業務用冷凍パンを仕入れるという選択肢

  • 冷凍菓子パンの導入で現場の作業が変わる

  • 悩み別に見る冷凍菓子パンの活用シーン

  • 冷凍パンの種類と選び方。生地タイプ・焼成後タイプ

冷凍菓子パンは、仕込み負担や食品ロスといった課題を抱える現場にとって、有効な選択肢です。菓子パンの魅力を維持しながら、作業や在庫管理をシンプルにできる点が大きな特長です。

まずは、自店の人員体制や設備、品揃えの方針を整理し、冷凍菓子パンをどのように活用できるか検討してみてください。無理のない運用が、安定した売場づくりにつながります。

パンのビジネスサイト『パンたす』では、ベーカリーや飲食店運営における課題やメニューづくりのヒントなど、パンに関する情報を発信しています。Pascoでは、冷凍菓子パンをはじめ、冷凍パン生地や焼成後冷凍パンなど、運用スタイルに応じて選べる商品を提供しています。サービスについては、こちらのページをご参照ください。

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