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老人ホームでパンづくり!レクリエーションが入居者にもたらすメリットとは

老人ホームや高齢者施設で人気のレクリエーションのひとつが「パンづくり」です。香ばしい香りに包まれながら、入居者同士が笑顔で取り組む姿は、心身の活性化やコミュニケーションの促進にもつながります。

この記事では、パンづくりレクが人気な理由や手順、よくある質問までを分かりやすく解説。現場で無理なく実践できるポイントをまとめました。


目次[非表示]

  1. 1.老人ホームでのパンづくりレクが人気の理由とは?
    1. 1.1.1.心と体によい刺激になる
    2. 1.2.2.幅広い方に楽しんでもらえる
    3. 1.3.3.栄養補給の「補食」としても使える
    4. 1.4.4.入居者同士の自然なコミュニケーションが生まれる
  2. 2.パンづくりレクを成功させるための重要なポイント
    1. 2.1.1.入居者に合わせたパンの種類を選ぶことが大切
    2. 2.2.2.安全対策は最優先に考えたいポイント
    3. 2.3.3.レクリエーションの時間帯と進め方に工夫を
    4. 2.4.4.利用者の笑顔を引き出す工夫が盛り上げのコツ
  3. 3.パンづくりレクリエーションのよくある質問と回答
    1. 3.1.Q1.パンづくりにかかる所要時間はどれくらいですか?
    2. 3.2.Q2.スタッフに料理が得意な人がいなくても大丈夫ですか?
    3. 3.3.Q3.高齢者がパンをうまく飲み込めるか心配です。
    4. 3.4.Q4.おやつに出す場合、どのような飲み物が合いますか?
  4. 4.手軽に始めるなら冷凍パン生地がおすすめ!
    1. 4.1.老人ホームでのパンづくりレクアレンジ
  5. 5.まとめ


老人ホームでのパンづくりレクが人気の理由とは?

多くの老人ホームや高齢者施設では、入居者が楽しめるようにレクリエーションの時間を設けています。活動内容は施設によって異なりますが、そのなかでもパンづくりレクはとても人気のあるプログラムです。

手軽に準備できるうえ、利用者全員が楽しみやすいという点で、多くの施設で採用されています。

パンづくりが選ばれる理由は、主に次の4つです。


1.心と体によい刺激になる

パンを作る工程では、調理器具を使ったり、生地をこねたりと、手や指先を使う細かい動きが必要です。また、職員や他の入居者との会話を交えながら作業するため、身体面と精神面の両方によい刺激になります。

新しいことに挑戦する体験は、脳にとってもよい刺激になります。さらに、作業を通じて気分転換できるため、気持ちのリフレッシュにもつながります。


2.幅広い方に楽しんでもらえる

パンづくりは、性別を問わず楽しめるレクリエーションです。

身体機能や認知機能、要介護度に応じて工程の難易度を調整すれば、多くの入居者に参加してもらいやすくなります。

また、やわらかく、しっとりとしたパンは高齢者に人気の食べ物です。焼き立てのパンは見た目も香りもよく、パンが焼き上がる頃には、利用者の表情が一段と明るくなります。


3.栄養補給の「補食」としても使える

高齢者は年齢とともに食欲が低下し、必要な栄養を十分に摂れない場合も多く見られます。

食事だけでは補いきれない栄養を、おやつの時間に摂る、という施設も多いです。

パンづくりレクで作ったパンをおやつとして提供することで、栄養補給になります。

また、焼き立ての香りが低下していた食への意欲を引き出し、健康維持にもつながる点が大きな魅力です。


4.入居者同士の自然なコミュニケーションが生まれる

長期間施設で生活する入居者のなかには、家族との距離や孤独を感じやすい人もいます。

パンづくりレクのような交流の機会があると、普段あまり話さない入居者とも自然と会話が生まれやすくなります。

特に、新しく入居した人にとっては、参加をきっかけに周囲との関係が築きやすくなるメリットもあります。

共通の作業を通して笑顔が広がり、施設内のコミュニケーションの輪が広がっていきます。



パンづくりレクを成功させるための重要なポイント

高齢者施設でパン作りレクを安全かつ楽しい時間にするためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。特に以下の4点を意識すると、より満足度の高いレクリエーションになります。


1.入居者に合わせたパンの種類を選ぶことが大切

パンづくりを取り入れる際は、利用者の体調や状態に合ったパン選びが大切です。まず、スタッフ同士で事前に情報を共有してください。

嚥下機能やアレルギー、既往歴などを把握し、無理のない内容にすることが重要です。


  • 嚥下機能が低い方には、やわらかくて口溶けのよいパンを選ぶ
  • アレルギーがある場合は、アレルゲンを含まないレシピを使う
  • 誤嚥のリスクを減らすため、小さく切り分けやすく、具材が出にくい形にする


また、集中力や体力に配慮し、短時間で完成できる工程の少ないパンが理想的です。生地を丸めたり、成形したりと、作業を分担しやすいパンであればより多くの人が参加しやすくなります。


2.安全対策は最優先に考えたいポイント

パン作りを行う際は、高齢者の安全を第一に考えることが欠かせません。特に以下のような点に注意を払う必要があります。


車いすの方への対応

  • 定位置に到着したら車いすをしっかりロックする
  • 転倒防止のため、そばにスタッフを配置する
  • 体の傾きを補正するために、クッションで姿勢を安定させる


片麻痺のある方への工夫

  • 背もたれやひじ掛けのある椅子を用意する
  • 麻痺側の背後にスタッフを配置し、転倒を防ぐ
  • 席順に配慮し、左右の麻痺が隣り合わないように調整する


聴力が弱い方への配慮

  • 内容やルールはホワイトボードを活用して説明する
  • 説明のあとに1対1で聞き取りや理解度を確認する
  • 進行中も積極的に声をかけて、孤立感を与えないようにする


言葉づかいや接し方にも気を配り、利用者が不快に感じることのないよう丁寧に進行することが大切です。


3.レクリエーションの時間帯と進め方に工夫を

高齢者にとっては、長時間の活動が体の負担になることがあります。無理のない時間設定がレク成功のカギになります。


  • レクは短時間で区切る
  • 途中で「水分補給をしましょう」「疲れていませんか?」といった声かけをする
  • 自由に終了できる雰囲気をつくる


パンづくりは、生地づくりから始めると2〜3時間かかることもあるため、午後の早い時間帯から始めるのがベストです。

また、菓子パンと惣菜パンを両方作って、おやつと夕食の両方に提供する方法も喜ばれています。


4.利用者の笑顔を引き出す工夫が盛り上げのコツ

せっかくのパンづくりでも、進行が単調だと盛り上がりに欠けてしまいます。楽しい雰囲気を作る声掛けも大切です。


  • 「では、私がやってみますね…あっ!形が崩れちゃいました!」とスタッフの“わざと失敗”で場を和ませる
  • 「せーの!」「よいしょ!」「がんばれ〜!」といったかけ声で一体感を生む
  • 「パンの形がとてもキレイですね」と一人ひとりをしっかり褒める


このように、小さな行動や表情に注目して声をかけることで、利用者全員が心地よく楽しめる雰囲気を作ることができます。



パンづくりレクリエーションのよくある質問と回答

Q1.パンづくりにかかる所要時間はどれくらいですか?

A.生地から作る場合は、全体で約2〜3時間かかります。

一次発酵・二次発酵の時間が必要なため、ある程度まとまった時間を確保しておく必要があります。

時間が限られている場合は、冷凍パン生地を使うことで1時間程度で完了できます。 レクリエーションのスケジュールや入居者の集中力に合わせて、適切な方法を選びましょう。


Q2.スタッフに料理が得意な人がいなくても大丈夫ですか?

A.基本的にはレシピどおりに進めれば、問題なくパンを作れます。

パンづくりは、専門知識がなくても楽しめるレクリエーションです。

ただし、生地の状態や発酵具合など、細かな調整には多少の経験が必要になる場合があります。不安があるときは、事前に数回試作をしておくと安心です。

冷凍パン生地を使えば、成形と焼くだけで済むため、調理が苦手な職員でも手軽に実施できます。

また、衛生管理面の不安や、アレルギーなどの配慮が必要な利用者がいる場合は管理栄養士に相談してみてください。


Q3.高齢者がパンをうまく飲み込めるか心配です。

A.嚥下に不安がある方には、やわらかく口当たりのよいパンを探してみてください。

蒸しパン・フレンチトースト・パン粥などは、高齢者にも食べやすく人気のアレンジです。

パンは小さくカットし、とろみソースやスープをかけることで、誤嚥のリスクも軽減できます。


Q4.おやつに出す場合、どのような飲み物が合いますか?

A.パンの種類に応じて、相性のいい飲み物を選ぶと満足感が高まります。


  • 甘いパンには、牛乳・紅茶・コーヒー
  • 惣菜パンには、スープ・野菜ジュース
  • 嚥下が気になる方には、とろみをつけた飲み物やゼリー飲料


飲み物も含めて楽しめる工夫をすれば、パンづくりレクの満足度がさらに高まります。



手軽に始めるなら冷凍パン生地がおすすめ!

パンづくりは楽しいレクリエーション活動ですが、生地の仕込みや発酵など、手間と時間がかかる工程が多く、特に高齢者施設ではスタッフの負担となることがあります。​そこでおすすめなのが、Pascoの冷凍パン生地です。​この冷凍パン生地を活用すれば、手軽に焼きたてのパンを提供することが可能になります。​

主な利点は以下のとおりです。


  • 手間の削減:​生地の仕込みや発酵といった工程が不要になり、作業時間を短縮できます。​
  • 品質の安定:​プロが仕込んだ生地を使用するため、毎回安定した品質のパンを焼き上げることができます。​
  • 多彩なバリエーション:​デニッシュ生地やドーナツ類、発酵不要のパイなど、約150種類のバリエーションが揃っており、利用者の好みや嚥下機能に合わせたパンを選ぶことが可能です。


老人ホームでのパンづくりレクアレンジ

冷凍パン生地を活用したパンづくりレクでは、入居者の皆さんが楽しみながら取り組めるアレンジが可能です。以下に具体的な例を3つご紹介します。​


クリームパンは高齢者に不動の人気を誇るパンです。解凍した生地を平たく伸ばし、市販のクリームを包んで成形します。​入居者の皆さんが自分でクリームを包む作業は、手先の運動にもなり、完成した際の達成感も味わえます。​

ウインナーを使った惣菜パンは、香ばしさと食べやすさが魅力で高齢者にも好まれます。整形済みのため、ウインナーやその他の具材をのせるだけで簡単に惣菜パンが作ることができます。

バター風味の香りと優しい味わいのクロワッサンは、ティータイムにぴったりの一品です。​シート状の生地となっており、クロワッサンはもちろんのこと、好きな具材を巻き付ければオリジナルクロワッサンが完成します。焼きたての香りが漂い、入居者の皆さんの笑顔を引き出します。


これらのパンづくりを通じて、入居者の皆さんが楽しみながら手先を動かし、美味しいパンを味わうことができます。​また、Pascoの冷凍パン生地は高品質で扱いやすく、初心者でも安心して使用できます。



まとめ

この記事では、老人ホームや高齢者施設でのパンづくりレクについて、以下のポイントを解説しました。


  • パンづくりには、心身の活性化や利用者同士のコミュニケーションを促進する
  • 安全面に配慮した進行や、入居者の状態に合わせたパンの選定が重要
  • 冷凍パン生地を使えば、作業負担を軽減し、誰でも楽しめるレクになる


パンづくりレクは入居者の皆さんに有意義な時間になります。​しかし、生地作りや発酵などの工程は時間と手間がかかり、スタッフにとって負担となることもあります。​

そこでおすすめしたいのが、Pascoの冷凍パン生地です。​Pascoの冷凍パン生地は、仕込みが完了しているため、生地作りの手間を省き、短時間で本格的なパンを焼き上げることができます。​また、種類も豊富で、デニッシュ生地やドーナツ類、発酵不要のパイなど、約150種類のバリエーションが揃っています。​これにより、入居者の好みや嚥下機能に合わせたパンを選ぶことが可能です。​

さらに、冷凍パン生地は長期保存が可能。Pascoの冷凍パン生地を活用することで、スタッフの負担を軽減しつつ、入居者の皆さんに焼きたての美味しいパンを提供できます。​

パンづくりレクをより手軽に、そして楽しく実施するために、ぜひPascoの冷凍パン生地の導入を検討してみてはいかがでしょうか。


サービスについては、こちらのページをご参照ください。

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