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コッペパンの「コッペ」とは? 日本で生まれた和製パンの歴史を探る

コッペパンの「コッペ」という言葉の語源や、歴史をご存じですか?給食パンとして全国的な知名度があり、近年ブームを巻き起こしているコッペパン専門店でも親しまれるコッペパンは、日本生まれの和製パンです。そこには、独自の発展を遂げたユニークな物語がありました。

この記事では、コッペパンの語源や歴史とともに、創業100年以上の歴史があるPascoとの関わりについても解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.コッペパンのコッペとは?
    1. 1.1.由来は諸説あるといわれている
    2. 1.2.「フランス語」からの由来説
    3. 1.3.「ドイツ語」からの由来説
  2. 2.コッペパンの歴史
    1. 2.1.大正時代に日本で生まれたパン
    2. 2.2.昭和時代に給食文化のシンボルに
    3. 2.3.平成には進化系コッペパンが誕生
  3. 3.Pascoとコッペパンの歴史
    1. 3.1.Pascoのコッペパンが被災地を支援
    2. 3.2.学校給食を通して児童生徒の成長を見守る
  4. 4.まとめ

コッペパンのコッペとは?

コッペパンは、明治時代に日本に伝わったヨーロッパのパンをベースに、大正時代に日本で誕生した和製パンです。しかし、コッペパンの「コッペ」という言葉は、外国語由来とされています。

ここからは、複数存在するコッペパンの「コッペ」の語源を解説します。

由来は諸説あるといわれている

コッペパンの「コッペ」という言葉の語源には、フランス語由来説、ドイツ語由来説などがあります。

  • フランス語「coupé(切り込み)」
  • ドイツ語「kuppe(山頂、丘)」

その語源にはほかにも諸説あります。

「フランス語」からの由来説

「コッペ」の語源はフランス語から来ているという説には、フランス語の「coupé(クーペ)」という言葉が関係しています。「coupé」は「切られた」という意味です。パンの焼き上げ前にナイフで切り込みを入れる工程や、サンドイッチ用に切れ目を入れることに関連していると考えられています。

「ドイツ語」からの由来説

「コッペ」という言葉がドイツ語から来ているという説は、ドイツ語の「Koppe」や「Kuppe」という言葉が関係しています。それぞれ「山」や「丘」を意味するドイツ語です。コッペパンの形が山や丘に似ていることから、「コッペ」という名前がつけられたとする説があります。

コッペパンの歴史

大正時代に日本で生まれたコッペパンは、ほかのパンと比べて簡単な製法で大量生産できることから、日本人の食文化に深く根づいていきました。

ここからは、コッペパンの歴史を振り返ります。

大正時代に日本で生まれたパン

コッペパンは、大正時代に製パン職人の田辺玄平が開発したパンがルーツだといわれています。田辺はアメリカで製パン技術を学んだあと、大正時代に東京の下谷黒門町に「丸十ぱん店」を創業。1919年に、陸軍用の兵糧(ひょうろう)として、食パンの生地を使って携帯に便利なパンを開発しました。これが、現在のコッペパンの原型といわれています。

その後、米騒動や食の西洋化を背景に、庶民の間にパン食が広まっていきます。

昭和時代に給食文化のシンボルに

コッペパンが全国的に普及したのは1950年からで、学校給食に採用されたことがきっかけといわれています。第二次世界大戦直後の食糧不足の時代に、安価でありながら栄養価が高く、型も不要で製造工程もシンプルであるところから、大量生産が可能な食材として注目を浴びます。

その後、揚げパンが生まれてからというもの、コッペパンと揚げパンは給食文化のシンボルとしての役割を担うようになりました。

平成には進化系コッペパンが誕生

2010年代後半からはコッペパン専門店が誕生し、新しいコッペパンのブームが起きています。

シンプルな味わいでどのような具材とも相性がよいのが、コッペパン。この特色を生かし、昔なつかしい焼きそばパンやたまごパンなどの食事系から生クリームやフルーツを挟んだスイーツ系まで、幅広いメニュー展開が可能です。

さらに、注文を受けてから具材をはさんだり仕上げたりするライブ感覚のある提供方法も話題になり、新しくて古い「進化系」といわれるコッペパンが生まれました。

Pascoとコッペパンの歴史

1919年、コッペパンが誕生したその年に、名古屋で敷島製パン株式会社として創業したPascoは、日本のパン文化を支えてきた企業の一つです。

その100年を越える歴史で、特にコッペパンは被災地支援や学校給食への貢献を通じて、多くの人々の生活に密接に関わってきました。ここからは、Pascoとコッペパンの歴史を振り返ります。

Pascoのコッペパンが被災地を支援

大正時代、ドイツ人パン技師とのドラマチックな交流を通してパンづくりの知見を得た盛田善平は、1919年に名古屋の地で敷島製パンを創業しました。

しかし、創業からわずか3年後にあたる1923年に、関東大震災が起こります。マグニチュード7.9とも8.3ともいわれる未曾有の大災害です。

お米のように炊く手間がなく、そのまま手軽に食べることができるパンは、災害時に貴重な食料となります。当時、敷島製パンは関東には進出していませんでしたが、すぐに工場を稼働させ、救援物資として食パンとコッペパンを届けました。

敷島製パンは、この災害をきっかけに、その後に起こった大規模自然災害でも、積極的な支援活動を続けるようになりました。

学校給食を通して児童生徒の成長を見守る

戦後の日本では、食料不足が深刻で、栄養補給のために学校給食が重要な役割を果たしていました。

コッペパンは、製造工程がシンプルで大量生産に向いている食材です。職人の腕に頼った徒弟制度の風習が色濃く残る製パン業界において、敷島製パンは、いち早く大量生産の体制を確立します。この体制が整ったことで全国の学校へコッペパンを安定供給することが可能となり、児童生徒の成長を支援することになりました。

現在Pascoは、こうして培ってきた100年以上の製パンノウハウを『パンたす』を通して情報を発信しており、幅広い業態のパンビジネスをサポートしています。

また、Pascoの業務⽤通販サイトでは、冷凍パン⽣地と焼成後冷凍パンを販売し、安定した品質のパンを全国へお届けしています。

Pascoのコッペパンは、こちらになります。

【焼成後冷凍パンはこちら】

Bパノラマロール

解凍するだけで食べられる、シンプルな味わいのパン。
くちどけのよいしっとりとした食感で、そのままでもアレンジにもおすすめです。

【冷凍パン生地はこちら】

コッペパンN

歯切れのよい食感の楽しめるコッペパン専用生地。
具材の味を引き立てるシンプルな味わいです。

まとめ

この記事では、コッペパンの「コッペ」という語源や、日本で生まれた和製パンの歴史について解説しました。

  • コッペパンのコッペとは?
  • コッペパンの歴史
  • Pascoとコッペパンの歴史

コッペパンは、明治時代にヨーロッパから伝わったパンを基に、日本で独自に開発された和製パンです。大量生産が容易なことから、昭和の時代から学校給食の定番として全国に広まりました。

コッペパンは、大正時代に軍用パンとして開発されたのがはじまりです。戦後の食糧難の時期には、安価で栄養価の高い食材として給食に採用され、さらに、平成以降は進化系コッペパンが登場してブームを起こしました。

Pascoは1919年に創業し、コッペパンの普及にも貢献してきました。関東大震災ではコッペパンを支援物資として届け、戦後の学校給食ではコッペパンの大量生産を実現しています。

現在Pascoは、冷凍パン生地と焼成後冷凍パンの提供をはじめ、ひろくパンビジネスを支援する『パンたす』を展開。安定した品質のパンを全国へ届けることで、幅広い業態の事業主をサポートしています。

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