
ハード系パンの特色とは? その種類とアレンジメニューをご紹介
ハード系のパンは、固い噛みごたえの食感が特徴です。シンプルな材料と製法でつくられるところから、近年の健康志向も後押しして注目が集まっています。
この記事では、ハード系パンの種類と特徴、そして人気のメニューアイデアや焼成後冷凍パンを使ったメニュー開発のアイデアをご紹介します。
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目次[非表示]
- 1.ハード系パンの噛み応えが生まれる理由
- 1.1.ハード系パンとは
- 1.2.ハード系パンの主な特色
- 1.2.1.材料がシンプルである
- 1.2.2.スチーム製法である
- 1.2.3.長期保存に向いている
- 2.ハード系パンの種類とメニューのアイデア
- 2.1.フランスパン
- 2.2.ブール
- 2.3.エピ
- 2.4.パン・ド・カンパーニュ
- 2.5.ライ麦パン
- 3.Pascoの冷凍パンを使ってハード系パンのメニューを開発
- 3.1.Pascoの焼成後冷凍パン
- 3.1.1.ルヴァンバゲットa
- 3.1.2.Bカンパーニュa
- 3.1.3.Bカンパーニュ2種のレーズン
- 3.2.アレンジレシピも提供
- 4.まとめ
ハード系パンの噛み応えが生まれる理由
ここからは、ハード系パンの定義とともに「原材料がシンプルである」「スチーム製法である」「長期保存に向いている」といった特色を解説します。
ハード系パンとは
ハード系パンは、シンプルな材料と製法が特徴的です。小麦をはじめとした穀物の粉と水、塩、酵母を組み合わせたものを発酵させて焼成。外皮(クラスト)がパリッとした固い噛みごたえで、内側(クラム)はもっちりとした歯ごたえがあります。
ハード系パンのルーツは、古代メソポタミアで小麦粉と水を混ぜて焼いた薄いせんべい状の食べ物にまで遡ることができます。日本では、明治時代にフランスパンが輸入されたのが始まりと言われています。
ハード系パンの主な特色
ハード系パンには、次のような特色があります。
材料がシンプルである
ハード系パンの材料は、小麦粉、水、イースト、塩の4種類が基本です。ハード系と対をなすソフト系パンでよく使われる砂糖、卵、バター、油脂といった材料がほとんど使われていません。
シンプルな材料でつくられているからこそ、小麦本来の味や香りを楽しむことができます。また、バターや油脂の使用が少ないため低脂質の傾向もあることから、健康の観点からも注目されています。
スチーム製法である
ハード系パンは、スチーム(蒸気)製法でつくられます。副材料が少なく、ソフト系の生地と比べると膨らむ力が弱い傾向にあるからです。
そのため、スチームすることで、パン生地は十分に膨らませつつ、外側はパリッと中はもっちりとした食感をつくり出しています。
この独特の製法が、ハード系パンの特色である噛みごたえを生みました。
長期保存に向いている
ハード系パンは水分が少ないため、ソフトなパンに比べると、より長期保存に向いています。焼き上がり後、時間が経ってからでも味わいを損ねにくいというのも特長です。
そのため、ものによっては冷凍保存することも可能です。食べる直前にトースターやオーブンでリベイクすることで、焼きたてに近い風味がよみがえります。
ハード系パンの種類とメニューのアイデア
ハード系パンは、シンプルだからこそ幅広い料理との相性がよく、多くの場合は、食事のシーンで使われます。
ここからは、ハード系パンの代表的な種類である「フランスパン」「ブール」「エピ」「パン・ド・カンパーニュ」「ライ麦パン」について、メニューのアイデアを含めて解説します。
フランスパン
ハード系パンの代表格で、バゲット(バタールより細長いフランスパン)とバタール(バケットより太めのフランスパン)に大別できます。
代表的なメニュー:オープンサンド、ガーリックトースト、ブルスケッタ(カナッペ)、シチューの付け合せ
ブール
ブールは、フランス語で「パン屋(ブーランジェリー)」という言葉の語源となるほどの歴史があります。球体やまるい形をしているのが一般的です。
代表的なメニュー:チーズブール
エピ
エピとは、フランス語で「麦の穂」という意味で、その形状も麦の穂を模した形です。切り込みを入れることで火のとおりがよくなり、日本では、ベーコンやチーズを入れた惣菜パンが流通しています。
代表的なメニュー:ベーコンエピ、チーズエピ
パン・ド・カンパーニュ
カンパーニュとはフランス語で「田舎」を意味し、「パン・ド・カンパーニュ」で「田舎パン」となります。楕円形、ドーム型をした素朴な味わいで、焼き立てもさることながら「冷めても美味しい」というのが特長です。
代表的なメニュー:ナッツやドライフルーツを練り込む、チーズやハーブを加える(サンドイッチ)
ライ麦パン
小麦の代わりにライ麦を使っているため、小麦パンより噛みごたえがあります。ライ麦は、血糖値の急上昇を抑える低GI食品として注目されているところから、健康志向のお客さまからも注目を集めるパンです。
代表的なメニュー:サンドイッチ、ブルスケッタ(カナッペ)
Pascoの冷凍パンを使ってハード系パンのメニューを開発
Pascoでは、ハード系のパンはもちろん、さまざまな種類の冷凍パンをおよそ150種類販売しています。
ここからは、ハード系パンのラインナップが充実している焼成後冷凍パンについて詳しく解説します。
Pascoの焼成後冷凍パン
Pascoの業務用通販サイトでは、「冷凍パン生地」と「焼成後冷凍パン」の2種類の冷凍パンをオンラインで販売しています。
定番の食事パンからスイーツまで多彩な商品がラインナップされ、その数はおよそ150種類。焼成後冷凍パンは、Pascoが工場で焼成したパンを急速に冷凍したもので、自然解凍やリベイクするだけで手軽にメニューを提供することが可能になります。
Pascoの焼成後冷凍パンは、味や品質の基準が厳しいレストランやホテルでも採用されている本格派。製パン設備のないカフェでも、安定した品質を提供できます。
150種類以上の豊富なラインナップのなかから、特におすすめのハード系パンについてご紹介します。
ルヴァンバゲットa
ルヴァンの旨みと小麦の香りを感じるシンプルなバゲット。どんな料理にも合わせやすいシンプルな味わいのため、サンドイッチはもちろん、スイーツアレンジにも適しています。
Bカンパーニュa
ライ麦の香りとルヴァンの酸味を活かした定番のカンパーニュです。しっとりとした食感が特徴で、サンドイッチやオープンサンドでお楽しみいただくのがおすすめです。
Bカンパーニュ2種のレーズン
洋酒に漬け込んだ甘くてジューシーなカリフォルニア産のレーズンと、酸味の強いトルコ産のレーズンを練り込んだカンパーニュです。そのままはもちろん、料理の付け合わせとしても楽しめます。
アレンジレシピも提供
Pascoの焼成後冷凍パンは、パンづくりの工程を省きながら安定した品質のハード系パンを提供できる便利な選択肢です。スライス済みのバゲットやカンパーニュも揃っているので、リベイクするだけで、店頭で販売したりメニューアレンジすることができます。
さらに、Pascoの業務用通販サイトに会員登録していただくと、会員限定でレシピが閲覧できるため、メニュー開発にお役立ていただけます。
まとめ
この記事では、人気のハード系パンの種類とレシピアイデアについて、次のように解説しました。
- ハード系パンの噛み応えが生まれる理由
- ハード系パンの種類とメニューのアイデア
- Pascoの冷凍パンで手軽にハード系パンのメニュー開発
ハード系パンはシンプルな材料と製法による噛み応えのあるパンで、パンの種類によって個性があり、アレンジレシピも豊富です。また、近年の健康志向の広がりとともに注目が集まっています。
Pascoの焼成後冷凍パンは、焼き上げたパンを急速冷凍したもので、自然解凍やリベイクするだけでパンメニューを提供できます。
パンづくりの工程を省きながら、安定した品質なハード系パンを提供できるPascoの焼成後冷凍パンは、便利な選択肢といえます。
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